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2007.10.31 Wed
ま、いっかァ
11時起床。ポカポカ陽気。午後から次第に重い雲がたれ込めてくる。やらねばならないことがあるのだが、どうにも体がすっきりしない。月寒温泉へ行ってサウナで汗を流せばスッキリするかもしれない。清田の伊藤書店にも寄れるしとすべてを放擲し外出する。伊藤は粘るものの結局何も買えなかった。それではと2階の黒っぽいものをおいている古書部へ行くも鍵がかかっている。休みだった。今日はダメだと諦め、月寒温泉へ行く。サウナに10分、水風呂に3分を3回繰り返し、汗をたっぷり流す。最後は外に置いてある椅子に座って体を冷やし、露天風呂につかる。体が軽くなった。喉が渇いたがそこはガマンして、まっすぐ帰宅。タイミングよく手羽先餃子ができあがったところ。ビールがうまい。結局なにもしないまま一日が終わった。ま、いっかァ
| 徒然
| 15:28
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2007.10.30 Tue
小嵐九八郎『水漬く魂』
最近の起床は9時になってしまっている。妻が出勤するときに声をかけてくれるので、一度は上体を起こすのだが、そのまま布団に突っ伏してしまう。すると、モモが顔を舐めにくるので起きざるを得ない。疲れたなあと思っていたら、明日が休日であることに気がつき、途端にシャンとなる。よし、今日一日がんばろうと気合をいれる。
支払い関係で郵便局や銀行へ行ったので、あわせて本の支払いも済ます。村上さんに礼状と自分の近況お知らせの意味で常盤本を送る。図書館に一日遅れで本の返却へ行く。平日というのに人が多い。サラリーマン風がたくさんいて椅子でしっかり寝込んでいる。みんな疲れているんだな。調べ物を2、3点。本を借りてもいまはとても読めないぞ、と思いながら、つい小嵐九八郎『水漬く魂』を借りてしまう。1部2部は貸出しされていたので、3部から最新刊の5部まで。パラパラと読むととても読みにくい。方言はいいのだが慣れるまで読むリズムにのれない。小嵐がどこかに書いていた、昔の仲間から―学生時代の社青同解放派だろう―脅しを受け、家を出て転々としながら執筆しているというのは、この小説のことだろうとアタリをつけたのだが、他にも書いているのだろうか。随分前に読んだ『刑務所物語』はとてもよかったし『蜂起には至らずー新左翼死人列伝』も嬉しい1冊だった。大河小説を3部から読むなんて余りにひどい。やはり腰をすえて読まなければ評価はできない。それでも、文章がスカスカしているのは気になるなあ。
| 徒然
| 15:24
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2007.10.29 Mon
注文本が届く
昼前から雨が降り出す。予想通り客足がパタッととまる。お蔭で守屋前防衛省事務次官の証人喚問をじっくり見ることができた。野党の尋問は新聞報道されている疑惑をなぞっているだけ。なんにも新たな情報をつかんでいない。自民、公明は何をかいわんやだ。こんな日は6時で閉めようかと思っていたら、その矢先に、ようやく買いに来れたと客が現れる。閉めていたら大変だった。家に戻ると中野書店から『啓吉物語』(昭7・改造社)『海の扇』(昭17・文藝春秋社)とひいな文庫から『豚を盗む』(平17・岩波書店)が届いていた。『伸六行状記』はやはりダメだった。口惜しい。龍生書林から目録56号も。
巻頭グラビアの書影をみると、どうしてこれだけの美本があるのだろうと感心してしまう。驚いたのは『雑巾先生』。殆どないといわれていた芥川賞受賞作だ。そのため、確か中野書店が復刻本を出したはずだ。満州文藝春秋社刊だから永井龍男が作った本だろうか。見事な美本の書影が掲載されている。おネダンは262,5万円。恐れ入りました。
| 徒然
| 01:28
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2007.10.28 Sun
贈りもの
仕事を終えて家に戻ると、村上直樹『川柳一万歩 なおきの百句』(私家版)と石田千『屋上がえり』(筑摩書房)雑誌「ほんとうの時代」が届いていた。村上さんはわたしの会社員時代の数少ない尊敬してきた上司の一人だった人。常務で会社を辞め、それからの時間を川柳に打ち込んできた。99年に初めて朝日なにわ柳壇に投句し、それが入選するという快挙を果たしたのが没入したきっかけだったようだ。それから8年余りで入選作が100句となった区切りとして今回の上梓となった。初めての入選作は「幸せを目で値ぶみする同窓会」というもの。この朝日なにわ柳壇では年末に二人の選者がそれぞれに「年間十秀」を選ぶそうだが、村上さんはこれにも3回選ばれているという。年間の入選句1500句のなかから20句に選ばれるというのはかなりスゴイことだ。因みにその秀句は「ネクタイの数本残し抜けきれず」(平成11年)「胸を打つシュート日本が好きになる」(平成14年)「ちょっぴりの黒字で妻と回り寿司」(平成16年)。記念すべき百句目の作は「物忘れ神にいただく終の才」というもの。川柳はよく判らないが、村上さんの顔を思い描きながら読むから、それぞれが村上さんらしく味わい深い。巻末にある近況報告も「川柳と酒と畑と妻の秘書」と川柳で決めている。嬉しい贈りものだった。石田千と雑誌は神田明神下の「左々舎」の落合さんからの贈りもの。「ほんとうの時代」に「特別企画 山口瞳」があり、正介さんの父を語るエッセイと晩年の「行きつけの店」として「左々舎」が取り上げられている。笑顔の落合さんがじつにいい。写真を見ていると、鰭酒を飲みながら河豚を食べたくなる。だが、石田千はどうしてだろうと思い、聞いてみると常連のお客さんだという。封筒のなかには他にも開店30周年記念の看板猫を象った箸置き(とてもキュートだ)と小皿が入っていた。なんだかほのぼのとしたあたたかな気持ちになる。
| 徒然
| 01:26
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2007.10.27 Sat
首脳会議
夜の飲み会にどうせなら大勢の方が楽しいし、いいプランも出てくるかもと、柏艪舎の飛田さん、公認会計士の中村、初代手代の永井くんに連絡する。飛田さんは入稿締め切りでテンパっていてダメ。中村は仕事で鵡川にいた。今夜は鵡川泊りでダメ。永井くんと漸く連絡が取れたが、なんと入院していたという。さかんにHPを中途半端なままになったことを謝る。5ヶ月入院し、つい最近退院したばかりだという。仕事も辞めたようだ。まだ飲めないというので、遊びに来るようにいう。昼から客がたて込む。いつもの休日パターンだ。あっという間に4時になり、上り濱夫妻が現れる。データを渡して終了(笑)。あとは雑談。杉村がパソコンの設定の件で来てもらいたいというので、杉村のマンションまで一緒に行く。夫妻を送り届け、店に戻る。6時20分「かま吉」に集合することに。それまで仕事して、徒歩でかま吉へ行く。5分で行けると思っていたが、10分かかる。一行は来てなかったので肴を3種類ほど頼みビールを飲んで待つ。6時半全員集まり、打ち合わせ開始。有意義で建設的な意見続出(ホンマか)で時間を忘れる。9時半、隣の桜カフェに移動。酒はもういいというのでコーヒーを飲んで解散。上り濱夫妻の娘さんに迎えにきてもらい、家まで送ってもらう。モモの夜の散歩に行って早々に寝る。
| 徒然
| 01:25
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2007.10.26 Fri
セドリの真似事
「古本倶楽部」を家に忘れてきてしまい、注文できず。家に取りに行きたかったが、バタついていて出るに出られなかった。簾舞まで配達があり、帰途リサイクルショップ「万代」に寄る。前に行ったときはまだ古本の数も多くなかったが(それでも文庫数冊は買ったけど)、そろそろどうかなと思ったのだ。
だいぶ量は増えていた。ハードカヴァ4冊(川上弘美、吉本ばなな、土屋賢二)文庫3冊買う。これで気をよくして、自宅に「古本倶楽部」を取りに行くのを忘れてしまった。夜、11時過ぎ電脳番頭上り濱さんに電話して(杉村に似てきた)、明日4時に来てもらうことにする。値付けモレのアップの件。その後、今後の運営についての打ち合わせを一杯飲りながらやろうと決まる。
| 徒然
| 01:22
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2007.10.25 Thu
雪虫
今日も快晴。モモの散歩を兼ねた出勤も気持ちがいい。雪虫が飛びはじめた。いつもより図体がでかく、可憐さがない。休み明けらしく客の出足が早い。中村も久しぶりに現れる。忙しかったようだ。コーヒーを飲んでいかないかと誘うが、時間がないという。中村の家の近くにできたイタリアンパブの情報を聞く。知らなかった。今度行こうと言い合って帰っていった。中村は高校の同級生。真駒内で飲もう会のメンバーだ。この会の飲み会もご無沙汰している。午後、客が途切れたので、4ヶ月ぶりに散髪へ行く。床屋は嫌いだが、行けば気持ちがいい。行くまでが億劫。戻ると、いなくなった途端に客がたくさん来て忙しかったというので、よし、じゃあ、毎日サボりに行くよと答える。
目録「古本倶楽部」197号が届いていた。今回は3割引の「ざ・せーる号」。ヨッシャ!とばかり張り切って目録を仔細に見ていくと、どこかに瑕疵があるものが多い。蔵書印や記名、箱に難があるものだとか。ナルホド。岡田三郎『伸六行状記』菊地寛『啓吉物語』(縮刷版)森山啓『海の扇』などにチェックをいれる。岡田三郎はぜひ読みたいと思っていた一人。いい機会だ、注文したろ、ではないか。小樽中学(現・潮陵高校)出身だしなあ。そういえば若き吉行淳之介が講談社の大久保房男から、チョーヘン小説を書かねば岡田三郎のようになってしまうぞと脅かされたンだよな。そんな悲惨な話の主人公にされてしまった岡田三郎だが、野口冨士男が書いているように、風俗画家のような作品を書いていた作家だったから戦争に押しつぶされたといっていいだろう。夜の11時過ぎ(この時間の電話はきまっている)、酔っ払った杉村から電話あり。10分ほどバカ話。
| 徒然
| 01:20
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2007.10.24 Wed
定休日
疲れがたまっているせいか、起きられない。起床11時半。久しぶりの晴天。気持ちのいい青空がひろがっている。昨日は寒かったが、今日は気温も上がっている。ああ、いいなあ、とベランダのテーブルでコーヒーを飲みながら朝刊を読む。柔らかな風が心地いい。
朝昼兼用の第1食を食べたあと、もう一度昨日の目録を見直す。見逃していたものに気がつき、慌てて現世に電話。昨日のものも新たな注文も売り切れていた。無念。ソファに寝そべって読書。その後、コンビニへ行き、「有限」のコピーを撮ってくる。きょうは他にコピー客もいなく快調に進むが手持ちの金が足りなくなった。小銭入れしか持って行かなかったのだ。チグハグだな。夜はビールから始めて日本酒。だらだらと飲み続けてしまう。
| 徒然
| 01:16
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2007.10.23 Tue
古書目録を読む
午前中、杉村の会社へある用事で出向く。お茶でも飲みたかったがお互いにそんな余裕がなく、すぐ別れる。といいつつ、石川書店に立ち寄る。林達夫『歴史の暮方』(中公文庫)1冊のみ。棚がかわっていた。
夜、帰宅すると古書現世の「逍遥」79号と喇麻(口がつくのだが、表示不能)舎の目録21号が届いていた。ビールを飲みながら目録を読む。現世にファックスで注文1冊。ラマ舎は450ページ2万点ほどのヴォリュームでメシをはさみながら12時までかかる。欲しいものはいくつもあるが、金もないし第一本の整理が必要なのにと躊躇ってしまう。ぐったり疲れて風呂もはいらず寝てしまう。
| 徒然
| 19:06
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2007.10.22 Mon
あのころの空気
午前中、発送を2件した後、北区へ配達に行き、帰り道に街中を通るので書籍用封筒を買いにセントラルに寄る。大中小取り混ぜて購入。リーブルなにわも覗く。新刊書をチェックすると古本関係や落語ものがやたら目につく。ムックで「神田神保町」特集が2冊もでている。毎年のように出ているのに、今年も出たということは、それだけ売れるのだろう。古本についての本がこれだけ出るようになったのは「sumus」と岡崎武志さんの功績だろうな。ちくま文庫の岡崎武志『古本病のかかり方』の荻原魚雷さんの解説を立ち読みする。とてもいい解説で読んでいるとつい買いたくなってしまうが、元版を持っているので棚に戻す(ケチ!)。小学館文庫から阿佐田哲也コレクションの刊行が開始された。これは買わねばなるまい。文春文庫からも『麻雀放浪記』が2冊でているが、阿佐田哲也が再復活か。解説に結城信孝が「幸いなことに没後二十年近い現在でも、その著作は強靭な生命力を保っていて、とりわけ阿佐田哲也名義の麻雀小説の読者は年々、驚異的に増加している」と書いている。そうなのか、そんな動きがあったのか。でも、阿佐田哲也ならやはり角川文庫の黒鉄ヒロシのカバーで読みたい。このコレクションの1巻は全集未収録の「天保をつくれ」が表題になっている。
夜、休肝日としたので『なぜ、植物図鑑か』を読む。酒がはいると中平卓馬の論旨にはいっていけない。面白いというより、懐かしさで一杯になる。そうだ、そうだ、この文章はまさしく70年前後のものだ。ものごとを根源的に問い詰めていくスタイルはあの当時のものだ。読み手に刃先を突きつけるような激しさがあるが、それだけ書いている本人はすでに自らを切り刻んでいる。中平が写真を撮れなくなったのは、ここに起因している。あの時代の空気に忠実たらんとすると、それまでの自分をもう一度問い直すところから出発せざるを得ない。谷川雁、吉本隆明、黒田喜男、石原吉郎、みんなそうだ。雁は詩を捨て経営者たらんとし、吉本は新たな体系造りに挑み、黒田は病のなかで混乱し、石原は自死を択んだ。過酷な時代だったが、地に足が着いていた。いまのようにどこもかしこもフワフワしていなかった。『なぜ、植物図鑑か』は中平卓馬が写真家として再生するために、もがき続けたドキュメントだ。読みながら、耳元で「ああ おまへはなにをして来たのだと……/ 吹き来る風が私に云ふ」の詩句がリフレーンしていた。安濃くん、これは辛い読書だったよ。
| 徒然
| 19:00
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2007.10.20 Sat
また本探し
大荒れの予報だったが、さほどでもない。断続的に雨が降り、風は強い。
久しぶりに注文が相継ぐ。今回は所在がはっきりしているので、甘く考えていたがさにあらん。またもや探索に大汗を流す。中腰で探していると腰が悲鳴を上げる。明日は日曜なので猶予があるが、気持ちがスッキリしない。寝ながら「ある朝鮮人の女の子」を読み継ぐ。
| 徒然
| 18:29
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2007.10.17 Wed
『瞳さんと』増刷決定!
定休日。10時半起床。轡田隆史さんから「山口瞳通信」7号の追加注文を10冊いただいたので、発送のため店へ行く。ぜひ、こんど一緒に呑みましょうといわれるが、こればかりはなあ、東京と札幌ではなかなかうまくいかない。でも、愉しそうなお酒だし、話もいろいろお聞きしたいのでなんとか実現したい。郵便局へ行き、その足でコンビニで「有限」のコピーをとる。5冊ほど撮りおえたころ、背中に鋭い殺気を感じ、振り返るとコピー待ちのオバサンが睨みつけている。早々に退散する。会社を辞めてなにが困ったかというと、このコピー撮りだ。
夜は鍋。日本酒がうまい。オシムジャパンとエジプト戦を見ながらなので、ピッチが早くなる。サッカーは酒を呑みながらだと気ぜわしくていけない。4対1で完勝。よし、この勢いでU22のオリンピック予選も見るぞと試合終了後ソファでウタタネ30分。11時、モモに顔を舐められて散歩の催促を受ける。散歩から帰って入浴。中島茂信さんからメール。治子夫人の『瞳さんと』の再版が決まったとのこと。これは嬉しいニュースだ。中島さんも、これで瞳さんと治子夫人に顔向けでき、安堵したという。常盤本もなんとか再版までいって欲しい。柏艪舎の飛田さんは、感触はとてもいいけれど、これから返品がどれだけあるかまだ判らないので、と慎重な姿勢を崩さない。昨今の書籍売り上げを考えるとやむを得ないか。サッカーは「ドーハの悲劇」再来。後半32分で同点に追いつかれ、ロスタイム終了ギリギリでPエリアでのハンドを取られ、PK。逆転負け。気持ちよく寝るはずが、予定がすっかり狂ってしまった。梁英子(ヤン・エイジャ)さんの「ある朝鮮人の女の子」読み継ぐ。ヤンさんの年齢がわからないが、文章から推察するとほぼ同世代と思われる。現在スェーデン在住というのはネックだが、これはやはり最後まで読みたい。
| 徒然
| 18:27
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2007.10.16 Tue
犬との生活
朝起きると雨だ。気温も低い。出勤時、モモには先日からセーターを着せているが、今日はそれにカッパも着せたので歩きにくそう。ヨーキーにはアンダーコートがないので寒さに弱い。初代のベルのときにはそんな知識もなく、真冬でも頑なに服を着せるのを拒んだが、可哀想なことをしたと悔やんでいる。ストーブの前にベルが陣取っていると、毛皮を着ているのにナンダ、と追っ払っていたことも。ベルは15歳でガンで死に、3ヶ月後2代目ミルを飼い始めた。このころからネットで犬の知識を得ることが可能になり、ミルはベルに比べて段違いに好待遇にかわった。ミル専用の手作りハウスも与えられたし、ベルのガンはドッグフーズが主因ではないかと、食べ物にも気を遣った。それなのに6歳のとき、不注意で交通事故で死なせてしまった。会社を辞めて毎日家にいるようになると(それまでは単身赴任で自宅にはほとんどいなかった)、賢明なミルは間もなくこの人が(って、オレのことね)本当の私のご主人さまと気がつき、妻は一気に順位を落とされてしまった。それ以来、妻は「風見ミル」と非難の声を挙げるも、ミルとオレの精神的紐帯は深まるばかりだった。そんな矢先の事故で、母親を亡くして以来の空漠感に襲われた。犬を飼うのはもういい、と思っていたが、妻が49日を過ぎるのを待つかのように、ある日突然3代目モモを連れてきた。3代目はそれまでと違って、最初から一緒に生活をし、散歩も遊びもきちんと正面から向かいあっているのに、いまだに主人は妻だと思っている。オレのことは単なる遊び友達とみているようだ。甚だ面白くないがどうしようもない。
雨は降りやまず、こりゃ、ヒマだなと予想するが、午後から忙しくなる。お蔭で本は読めず。夜は日ハムの試合をビールを呑みながら観戦。ボロ負け。まあ、こんな日もある、明日だ、明日。
| 徒然
| 18:25
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2007.10.15 Mon
『なぜ、植物図鑑か』
午後から中央図書館へ本を返しに行く。2階へ行き、先週の北海道新聞の須賀クンの「朝の食卓」の最新版を読む。店名は伏せてあるも「真駒内石山堂」オープンのこと、これまた匿名にしてあるが「札幌人」の荒井氏も古本屋を始めることを書いている。コピーを撮りたかったが、混んでいたので断念。中島公園近くのアサズマへ行きテイスティング用のスプーンを買う。帰途、コーチャンフォー・ミュンヘン大橋店を覗く。新刊のチェックだ。ちくま文庫の平台に中平卓馬『なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集』(ちくま学芸文庫)があるのを見つけ興奮! ようやく文庫になったという喜び。よく文庫化してくれたなという驚き。この本は晶文社から30年以上前にでたのだが、友人からすげぇ面白いと聞かされ、買いに行くも品切れ。古本屋で探すも見つけられず、そうこうしているうちに忘れてしまったのだが、古書目録でバカ高い値段がついているのを発見し、迷いに迷った挙句注文するも品切れ。その後はトンとお目にかかることがなかった。それ以来自分のなかで「幻の本」の1冊になっていたのだ。コーフンの余り他の新刊をチェックするのを忘れてしまった。この本を教えてくれた友人は、その後、学校に現れなくなり、そのまま音信が切れた。あのころ、ちょっとした言葉の行き違いから疎遠になってしまった友人が多い。言葉にしがみつき、言葉だけでその存在を判断する、そんなゴーマンなことを平気でやっていた。安濃くん、いまどうしてる? きみの事を思いながらこの本を読むよ。きみが面白いといったその面白さを見つけだせるといいのだが。
| 徒然
| 00:53
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2007.10.14 Sun
「有限」を読む
神戸の永田収さんから「有限」22冊届く。このミニコミは平野英雄さんが出されていた個人誌で、無理を言って借用させていただいた。全23冊だが、永田さんは第2号だけ持っていないということだ。夜、ざっと全冊に目を通し、それから徐ろに1号から順に読み始める。面白くてやめられなくなる。少しずつ平野さんの貌がみえてくる。高校の歴史の教師をされ、定年前に退職されたようだが、生年が判らないのでいくつのときだったか不明。自分も52歳でサラリーマンを辞めたので、なんだか親近感を感じてしまう。平野さんが亡くなったのは05年10月27日の夜。生前にもっともっと親しくなるチャンスはあったのにと、今更ながら悔やんでしまう。梁英子さんの「ある朝鮮人の女の子」は想像以上にスゴイ! テニヲハの間違いや文章のおかしなところもあるが(誤植かもしれない)、それ以上にグングン読ませる筆力に感嘆する。記憶力も見事だ。やはり、ただ者ではない。
| 徒然
| 00:49
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2007.10.12 Fri
佐藤泰志
この日も忙しい一日。白石区、西区へ行く。それでも琴似のブックス21に寄ることができた。木野工『凍雪』(昭33・緑地社)と「北方文芸」(昭48・12月号)2冊購入。木野工は北海タイムスにいた人で、芥川賞の候補に何度かなりながら受賞にはいたらなかったと略歴にある。この作品集にはその候補作2篇も収録されている。石川達三の序文がついている。緑地社は結城信一の『青い水』を出したところなんだな。「北方文芸」は佐藤泰志の「遠き避暑地」が入っている。幸先がいい。佐藤泰志といえば『佐藤泰志作品集』(クレイン)が漸く発売されたようだ。挟み込みの栞には当初、松村雄策さんも執筆者のひとりだったのだが、今回名前が消えている。どうしちゃったんだろう。佐藤泰志の単行本はほとんど売り切れてしまったので、この作品集は魅力的だ。単行本未収録作品も詩も数篇収録されている。
夜、平野英雄さんの奥さん宛ての手紙を書くも書きあぐむ。昨夜も書きかけて中断してしまった。
| 徒然
| 00:46
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2007.10.11 Thu
心を亡くす!?
日記をサボっていて、3日後に書こうとするが殆ど記憶がない。この日は本業が忙しかったことくらいしか覚えていない。中央区、北区、そして北広島まで行ったのに、古本屋にはどこも寄れなかった。それだけ時間に追われていたのだな。忙しいという文字は、心を亡くすこととどこかで読んだ気がするが、その通りだ。なんちゃって、単に痴呆の始まりか。
| 徒然
| 00:42
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2007.10.10 Wed
北方文芸
定休日。
朝寝をしていたら杉村からの電話で起こされる。時計を見ると10時半。起きぬけで頭が起きてないから、何を聞かれても満足に答えられない。「書評のメルマガ」の締め切りが昨日なのにまだ書けてないという。間もなく柏艪舎の飛田さんからも電話が来る。先週金曜日に送ったメールを読んでくれたかと聞かれ、戸惑う。メールチェックは欠かさずやっているのに気がつかなかった。もう一度送ってもらうことにした。常盤本の読者カードに『変奇館の主人』の注文があったという。これで2人目だが、版元が違うのにそうした注文を書いてくるというのが、なにかしら新鮮な気がする。明日、送ることにする。
午後から道立文学館に行き、「北方文芸」の創刊2年分までチェックしてくる。佐藤泰志の有島青少年文芸賞の入選作「市街戦のジャズメン」のコピーを撮るため。先日からコピーを探していたのだが、どうしても見つからず(こればっかり)、もう一度撮ったほうが早いと思ったのだ。この作品は有島文芸賞の趣旨に相応しくないとの理由で、入選作でありながら新聞掲載されず「北方文芸」に掲載されたといういわくつきのもの。掲載年月が判らず2年間分を閲覧したのだが、じっくり1号1号の目次を見ていくと面白そうな作品がたくさんあるので驚く。佐藤泰志そっちのけであちこち読みふけってしまった。例えば武林朝子の「幾山河」の連載。これは無想庵の思い出を書いたもの。これは本になっているのだろうか。他にも富重義人「風は頬に―改造社葬送曲」が3回(断続的)連載があるし、野口冨士男が6回ほど北海道出身作家―船山馨や八木義徳、和田芳恵などについて書いている。これは一部著書に収録されているが、未収録もありそうだ。「北方文芸」恐るべし。いままで関心も薄かったが、これはかなりレベルの高い文芸誌だ。いまから蒐めるのは大変だが、その価値は充分ある。創刊号から50号くらいを目処に探してみたい。
| 徒然
| 16:41
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2007.10.09 Tue
オープン1ヶ月
本日も本業に専心。きのう、今日と忙しい。
マコイシ堂がオープンして今日でまる1ヶ月だ。売り上げはまずまず。酒池肉林は無理にしても「かま吉」あたりで一杯は可能だ。ただ、本の整理が喫緊の課題だ。順当なところが売れているが、当初、これはすぐ注文がくるだろうという本の予想は大きく外れている。注文いただいたみなさんに深く感謝している。本の整理が終わったら本格的に営業にも力を入れていきたい。まず見てもらわなければ話にならない。
| 徒然
| 16:39
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2007.10.08 Mon
疲れた
本業に専心。一日一歩も外に出ず(あっ、出退勤は別ね)。体が重い。
| 徒然
| 16:38
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2007.10.07 Sun
スバスィーバ
午前中は晴天、午後から雲がひろがり、夕方から雨が降り始め、実に久しぶりに天気予報通りとなる。そんな予報もあってか午前中から客足が早い。ジンクスがあって、タバコに火を点けた途端と昼飯、それも麺類のときに、さあ、食べるぞというときに必ず客が来て、しかも、ああでもないこうでもない、テイスティングを何種類もするといった滞在時間の長い客が来るというものだが、今日はその二つとも該当する。先週もきたばかりのロシア人夫婦が今日もきた。ハチミツのほかにプロポリスも買っていく。シナ蜜はロシアの味だという。ダンナは見上げるほどの大男、奥さんは小柄、ダンナは日本語ペラペラだが、奥さんはまるでダメという組み合わせ。日本へきて2年と聞き驚くが、ロシアでも勉強しましたというから、ハラショーと感心してみせると喜ぶ。帰りにもう一つおまけにスバスィーバが口をついてでる。二つだけ知ってるロシア語だ。妻が、随分変わったねと軽薄なオレを軽蔑するような目でみる。スバスィーバ。
| 徒然
| 16:35
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2007.10.06 Sat
ネット古書店のハーフノート・ブックスに注文した本が2冊届く。プロの梱包に感心する。生来、不器用で本をグラシン紙で包むのにも四苦八苦している。そんなとき山口瞳の「人の2倍3倍の時間をかければなんとかなる」という言葉を噛みしめながら作業するのだが、丁寧にやっているつもりなのに、グラシン紙をカッターナイフでまっすぐ切ることができない。ボソボソの切り口を見ると悲しくなる。
山口治子夫人から電話。ある件での問い合わせ。『瞳さんと』がそろそろ増刷ではないですか、と聞くと、まだ小学館の倉庫に在庫があるのだという。治子夫人が沢尻エリカの問題発言とその謝罪の「諸悪の根源は私にある」という言葉の使い方がおかしいというので吃驚。よくご存知ですね、というとヒマだからワイドショーばかり見てるのよ、と笑う。若さの根源(笑)はここにあると思った。
九州の川端からメールあり。予想以上に本が多いので驚いた、ゆっくり見て注文するとある。翻訳もの、文庫、雑誌はまだアップしてないし、値付け未了も多いのだけど、ゆっくりやるよ、と返信する。そういえば豊島さん宅で杉村や野崎、藤沢、川端、中村と9月11日に呑んだとき、北海道高校新聞縮刷版がどこかから出ていたので探して欲しいといわれていたのだっけ。考えられるのは北海道新聞社だが、一度図書館で調べて正式な書名や発行年月などを確認してこよう。なんでも67年68年の札幌東高の新聞が収録されているというのだ。川端が朝鮮学校レポートを書いたという。まるで記憶がないが面白そうな記事ではないか。そんなことを思い出していたら映画「パッチギ」の沢尻エリカが可愛いかったことまで甦ってきた。
| 徒然
| 16:34
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2007.10.05 Fri
本業に専念の一日。その割りに売り上げはさほどでもない。明日からまた3連休だとか。こうしてみると、サラリーマンというのは随分休日が多かったのだな。スローライフを目論んで(要は怠けたいだけなんだけど)選択定年を択んだのに、時間の余裕は逆になくなった気がする。休日は週1回だけ。隔月に1回は休日返上で小樽へ行っている。連休は年末年始の4日間だけだ。まあ、ストレスは激減したからヨシとしているが。
| 徒然
| 16:28
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2007.10.04 Thu
午前中は晴天だったが、午後から黒い雲がひろがり激しい雨が降る。白石、豊平では局地的な豪雨で道路が冠水したようだ。世田谷文学館に植草甚一展の図録を注文する。1400円+送料500円。これを現金書留で送ると封筒代を含めて520円。合計2420円にもなる。送料だってゆうパックでなくゆうメールだったら半分ですむのではないか。送金だってなんとか地方のことも考慮してもらいたい。銀行は世田谷信金だけだという。いくら都立だからといえ都民だって行けない人もいるだろう。お役所の典型のようなサービスだな。
トンカ書店の頓花さんから嬉しいメール。平野英雄さんが発行されていた「有限」はご遺族も1部しか残ってないというので、永田収さん所有のものをコピーして送ってくれるというのだ。とても嬉しいがここまでやってくれることに恐縮する。昨夜、永田さんに手紙を書き投函したばかり。この手紙に「ある朝鮮人の女の子」を「SANPO下町通信」で引き継いで欲しいと勝手なお願いをしたのだ。北村さんに中間報告する。すべては北村さんの「spin」連載文から始まったのだ。
『荒地の恋』読了。鮎川信夫の死の章は感動的だ。それにしても北村太郎も鮎川の結婚については全く知らなかったとは、驚きだ。最終章、北村太郎の死を書く手法はうまい。成功している。ねじめ正一はこれほどうまい作家だったのか。巻末の参考文献目録を見てもありふれたものばかり。取材を重ねたのだろうが、どこまで事実として受け止めていいか判断がつかない。「阿子」の存在は救いになっているが、これは小説的効果から生み出された人物なのか。
こういう実名小説―詩人作家などだけ実名。家族などは仮名になっている―の細部はフィクションとして考えた方がいいのだろう。発信1、来信2、古書目録1(中野書店)。
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2007.10.03 Wed
定休日。朝の4時まで本を読んでいたので、10時に起きても頭がすっきりしない。晴天で気持ちのいい朝だ。コーヒーを飲みながら昨夜の巨人優勝の新聞をじっくり読む。モモの朝の散歩は妻が行ってくれた。午後、モモをカットトリミングへ連れて行き、その足で妻は温泉。オレは店へ行き発送作業。店はシャッターを下ろしているが、客が一人くる。やむなく対応する。野バラが5本売れ、ストックがなくなったので明日タンク詰めをしなければならない。郵便局へ歩いて行き、発送を終え帰宅。『荒地の恋』を読み継ぐ。小説仕立てだから面白いが、どこまで「事実」なのか判らない。この不倫騒動から家を出た北村太郎は、それまでの呪縛から解き放たれたように詩作を開始したという。呪縛とは〈荒地〉グループのエコールであり、家庭という制度だ。もう一度そのころの詩を読んでみようと探すが、案の定すぐには見つからない。夜、手羽先餃子でビールが旨い。発送1、来信発信ともになし。
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2007.10.02 Tue
林語堂から『戦後京都の詩人たち』(河野仁昭)届く。編集工房ノアの本は装丁がとてもいい。パラパラと読む。面白い。山田稔、天野忠、大野新、清水哲男、清水昶、佐々木幹郎くらいしか知らないが、京阪神には面白い作家や詩人がたくさんいるなあ。大阪時代にもう少し知識があれば愉しい4年間だったのに、といまごろ悔やんでいる。発送1、来信1、発信6。
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2007.10.01 Mon
本業がヒマ。困ったもんだと思いながら、中央図書館へ行く。行く前に、チェックしなければならないことをメモする。こうしないといつも忘れてしまうのだ。情けない。平日だから空いていて手際よく作業が進む。尾崎真理子がインタビューした『大江健三郎 作家自信を語る』喜多村拓(青森の古本屋「林語堂」)『古本屋開業入門』など5冊借りてくる。帰途、コーチャンフォー五輪橋店に寄り、ねじめ正一『荒地の恋』を買う。新刊を買うには抵抗があるが、これだけは心待ちにしていた新刊。北村太郎と田村隆一夫人との不倫を扱った小説。『北村太郎を探して』所収の正津勉の講演録でその事実を知って、まさに驚愕した。正津の『笑いからせみ』も読んだが、いまいち食い足りずこの小説の完成を待っていた。オレもミーハーだよな。それにしても鮎川信夫と最所フミが結婚していたと知ったときも驚いたが、「荒地」グループはなかなかやるな。夜、ハガキ6人に書く。
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