2008年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年03月

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春の陽気

暖かい。3月下旬の気温だ。雪の山がみるみる萎んでいくのが判る。違反だが道路に雪を出すとあっという間に溶けてゆく。午前中は雪山を崩し路面に出したり、雪山にスコップをいれ固まった雪をほぐしたり(こうしておけば早くに溶けるのだ)の作業をする。こういうことをやりだすとやめられなくなる。午後から配達。帰りに旅行代理店で東京行きの手続き。21日の11時半のANAにする。この日の夜は小玉武さんらと会う予定だ。古本工房で105円文庫を6冊。『けんかえれじい』(岩波現代文庫)上下や中島らも『ガダラの豚』(集英社文庫3冊など。らもは解説を長島信弘(山口瞳の馬友の一人)が書いているのでつい。店に戻り、22日23日の宿泊を国立公民館のTさんに頼む。立川に泊るのは初めてだ。夜になって冷え込んできた。

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ちょっと街へ

定休日だが昨日も終日振り続いた雪の後始末。午後から気分転換に街に行く。バスを待っていたらまた激しく雪が降りだす。もう、好きにしろ。旭屋書店、紀伊国屋書店で新刊書のチェック。文庫2冊購入。ドトールで一服して、南陽堂書店(古本屋)へ行く。冨山房百科文庫の『あまカラ抄』3冊買う。「あまカラ」という雑誌は面白い。小島政二郎が最初から応援し、「食いしん坊」を延々連載したことでも有名。『食いしん坊』は、旨いものと、親交のあった文士たちの人間味のあるエピソードが豊富に紹介され、読んでいて無類に愉しい。もう一つの文壇史だ。高田宏がこのアンソロジーを編集したのだが、解題のなかに150号(通巻200+1で終刊)の目次を記しているが、その執筆人の豪華なこと。大仏次郎、獅子文六、吉屋信子、笠信太郎、子母沢寛、佐藤春夫、石川達三、村上元三、今東光、安藤鶴夫、夏目伸六等々(書き写すのがメンドーになった)。「あまカラ」に載ったエッセイは3000篇ほどだという。そこから高田宏がえりすぐった150篇ほどが収録されている。ちびちび読んでいきたい。

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久しぶりの青空

快晴。なんだか久しぶりに見る青空の気がする。今朝は冷え込んで零下15度ほどだったから、青空も冴え冴えとした美しさだ。午前中は物置と作業場の間10メートル弱の雪かき。雪壁の高さが2メートルを遥かに越えているので、かなりの重労働。体はもうバラバラだ。自宅へ行った妻から浴室と便所の水道が凍ってしまったが、軽症なので自力で溶かすという報告がはいる。水を落としていなかったのだ。午後から配達で白石へ行く。ここの雪山の高さはこちら以上だ。車線もどこも狭まっているから渋滞がひどい。3軒だけで結構時間がかかってしまった。米里の「ブ」を覗くも1冊も買えず。帰ると治子夫人から手紙とラマ舎から目録。夜は酒を呑みながら目録に目を通す。至福の時だ。

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形而下の問題

昨夜入った除雪はごっそり店前に重く固い雪を置いていってくれたので、今日は朝からその始末に追われた。雪はときおりぱらつく程度だが、風が強く地吹雪状態になる。本業は開店休業状態で、雪かきが仕事のようなものだ。昔から、イヤな目にあうと自分を鼓舞するためにある人物になぞらえる癖がある。今日のような日は、シベリアで強制労働をさせられたドストエフスキーであり、石原吉郎である。頭の中は彼らと違い、今夜はビールの次は焼酎にするか日本酒の方がいいかといういたって形而下的な問題なところが情けない。

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雪一色

朝から雪、雪、雪。結局、店だけで3回の雪かきをする。それでも、店を閉めるときには同じ量だけ積もっている。妻が自宅の様子を見に行き、雪かきをしてきたので、助かる(つまりバテバテでサボったのだ)。これだけ一度に降られると参る。こんな日は客も来ないと思っていたのに、これが来るんだよな。夜中になって盛大に除雪車がはいる。

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倉庫を見せてもらう

今日は配達ディ。午前中の指定があるので11時に出発。合間合間に時間の余裕があったのでB堂へ行く。ネットに載っていた本を探すがないので聞いてみると、ネット掲載本は倉庫にあるという。じゃあ、倉庫まで買いに行くと倉庫の場所を聞き訪問。行ってみると事務所にその本は準備されていたが、あれこれ話して倉庫を見せて欲しいと頼む。以前は見せていたが本を違う場所に入れ替えてしまうので、いまは見せていないという。それは絶対しないことを約すと、いいですよといわれるが、時計をみると次の約束時間が迫っているので、仕事を一段落させてから来るといって、配達の続きに精を出し、駆けつける。礼儀として着ている上着は脱ぐべきだろうが、火の気がないので着たまま見せてもらう。う〜ん、宝の山だ。こんな展開になると思ってなかったので、財布には余り金が入っていない。じっくり見たいがなにしろ寒い。手がかじかんでしまう。3冊だけ棚から抜く。端数(といっても700円だ)を引いてくれ嬉しかった。暖かくなったらまたゆっくりお願いしますと頼んで帰ってきた。

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復刻本には+αが欲しい

起きると激しく雪が降っていた。コーヒーを飲んでいると雪が止み、青空がみえてきたので、雪かき開始。湿った重い雪で、せっかくラクになった腰がまた悲鳴をあげる。半分やったところで再び雪が降り出したので中断して朝飯。晴れ間をぬって除雪。昨日あれだけ汗をかいたのに、まだまだ水分が豊富なようだ。店番やら梱包して郵便局発送、そして配達と休み明けらしく仕事に追われる。配達の帰り道に南22条の電車通りにある古本屋に寄る。ここは本よりも中古レコードの方が儲かるとみえ、本が減る一方だ。岩波文庫2冊とローリングストーンズのビデオ『25×5』(800円)を買う。治子夫人から論創社から復刻された『世相講談上』を贈られる。恐縮しながらも、これは単行本も文庫も大全でも持っているので買うのを控えていたから、とても嬉しい。常盤さんか沢木耕太郎あたりに解説を書いてもらえば、持ってるが買おうと思う人間もいるのにな。常盤さんは早くからこの作品をニュージャーナリズムの先駆と書いているから、ゲイ・タリーズと比較させながら論じてもらうとなぜいま復刻するかの意義が明確になるだろうし、沢木耕太郎もルポルタージュを書くにあたって、編集者に奨められ『世相講談』を読み感銘を受けたというのだから、魅力を語ってもらうにはピッタリだ。文庫だってそうだ、解説を読みたいばかりに新たに買ったものが随分ある。その辺の心理を版元は一考する必要があるのではないか。とくにこうした復刻や再刊の場合には。

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イライラ

定休日。8時半起床。やはり、騒音で寝てられない。午後から東苗穂の「仙の湯」へ行く。ここの前にペットホテルがあるので、モモはここに預けた。3時間で1500円。「仙の湯」は岩盤浴の種類がいくつもあるのが妻のお気に入り。サウナや岩盤浴で汗をたっぷりかき、老廃物まで一掃されたように体が軽くなる。先週の定休日は引っ越し作業だったし、雪かきもたっぷりやったしで疲れが溜まっていたが、リフレッシュできた。気が晴れないのはまたもや注文本が見つからないこと。今回の引っ越し騒ぎで移動もしているのでそのせいもある。しばらく探索は順調だったのだが。夜はサッカー東アジア選手権。中国のラフプレイと腑に落ちない主審の笛にイライラが募る。ハンドボールだけではないぞ、なんとかの笛は。観戦後、再度本の探索。さらにイライラしてしまう。

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桜チョップスで呑む

遮光性の低いカーテンで、眩しさで目を覚ます。久しぶりにたっぷりと寝て目覚めはいい。出勤がない分だけゆっくりコーヒーを飲みながら朝刊に目を通す。余裕をみて開店10分前に店を開けると、すぐ客が来た。ということは、いつも10時前に来ている客がいるということか、と動揺する。このへんがオレの小心ぶりが現れているな。桜チョップスからまた注文がはいる。長女がたまたま早く帰ってきたので(胃痛とか)、モモを娘にみてもらい妻と桜チョップスへ配達をかねて呑みに行く。電話をするとテーブル席はすでに予約で塞がってしまったという。平日なのにどうしてこんなに人気があるのか、その理由も知りたくてカウンターでもいいからと予約を入れる。開店直前に行くと言ったものの、着いたのは6時10分。すでに殆どの席が埋まっている。客層は若い。店の従業員も同様に若く元気がいいし、接客もテキパキと気持ちがいい。ビールとなによりもアカシヤハチミツを使ったエビマヨを頼み、じっくりメニューを点検。美味しそうなメニューが並んでいる。ついあれこれ頼んでしまう。ここは全て手作りで食材にも拘っている。エビマヨはハチミツを入れた小さな壷が一緒についてきて好みに合わせてかけて食べるのだが、バカウマ。これは新発見。エビもカラッと揚がっていて尻尾まで食べられる。軟骨入り月見つくね、鳥皮のパリパリ焼き、刺身の3点盛(サービスで5点盛にしてくれた)、すべて美味しい。人気の秘密はこれだな。第一、ハチミツをこれだけ使っていながら値段も高くない。アカシヤハチミツはけっして安いものでないから、赤字じゃないのかと聞くと、ギリギリで儲けはこれだけは度外視していますという。なんでもお客から、これにハチミツを入れるととても美味しいと教えてもらったそうだ。量も多いからビールを呑みながらだとすぐ満腹になってしまうので、途中から芋焼酎のお湯割りにする。シーザーサラダ(自家製ベーコン入り、これは妻の手作りの方が旨い)も野菜がいいので旨い。揚げ出し豆腐は好物なのだが、さすがに食べ切れなかった。ドラゴンチキン、鶏のハチミツロースト、チーズ入り出汁巻き玉子(これはちょっと甘かった)、チーズとエビの生春巻き等等。すっかり満足して腹を突き出して帰ってきた。さすがに全部は食べられず、2点ほど無理を言ってテイクアウトさせてもらった。呑んでいるとき、従業員が入れ替わり立ち代り、美味しい蜂蜜をいつもありがとうございますと挨拶にくるのに感心しつつもやりすぎという気もした。でも、ここはいい店だ。これなら誰でも自信を持って案内できる。



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引っ越し完了

仕事のあいまに少しずつ荷物を運び、今日から店舗で生活することにする。テレビの重いことには難儀した。なんと50キロ近くもある。アンテナの加減で3つのチャンネルの映りが悪い。冷蔵庫は単身赴任生活のときに使っていたものだから容量が少ないので、妻は持ってきたがるが70キロほどもあり、これは無理だと一時棚上げ。モモがいつまでも家に帰らないので落ち着かない様子。夜の散歩も勝手が違うので戸惑っている。入浴するも湯船が小さく足が伸ばせずリラックスできない。ビールを呑んで早々に布団にはいる。国道に面しているのでクルマの走行音が気になる。それでも疲れからすぐ寝入ることができた。昨年12月から移ろうと決めて、2ヶ月余りダラダラして漸く引っ越し完了だ。細かいものはその都度運ぶ必要はあるが、なんといっても距離は600、700メートルぐらいのものだから。

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ハラショー第2弾

今日も雪かきから始まる。2連チャンはきつい。店へ行くとすでに店前にクルマが停まっていて客が待っていた。開店3分前だったから、客もにこやかに迎えてくれる。今日は終日雪が降り続く。東区から来た客が、昨日今日で1メートル積もったといってたから、まだいい方か。夕方、いつものロシア人夫婦が現れ、蜜蝋やら死んだ蜜蜂を欲しいという。蜜蜂は九州で越冬だからいまはいない。蜜蝋はプレゼントする。何に使うのか聞くと、どうやらロシアの民間療法で血圧を下げる薬を作るというのだ。漢方のようなものか。なんでも花粉と蜜蝋と蜜蜂を使うようだ。蜜蝋は化粧品にも使うという(これは判る)。きょうは露日辞典を持参してのあれこれ。聞いたことのない日本語が訳文にあり往生する。あれは辞書を編んだ人の誤訳ではないか。夜はサッカー、対北朝鮮戦。1対1のドロー。無駄なパス回しとそのスピードが遅いのが気になる。

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文庫を5冊

雪かきからスタート。街中は横殴りの吹雪で視界も悪いというが、こっちは11時過ぎからは晴れ上がる。午後から配達に行く。月寒と北区。除雪がまったくされないので、道路状況はひどい。国道も市道も凸凹、もしくは、踏み固められない雪でハンドルをとられるクルマが多く、ノロノロ運転だから渋滞がひどい。北区へ行くと激しく雪が吹きつけてくる。3時というのに点燈したクルマで白い夜だ。弘南堂へ行き、文庫3冊。中公文庫2冊(生田耕作『ダンディズム』三田村鳶魚『大衆文芸評判記』)と文芸文庫1冊(富岡多恵子『表現の風景』)。文芸文庫といえば、アンコール復刊書目は『スミヤキストQの冒険』『Ambarvalia 旅人かへらず』の2冊だった。意外な結果だ。倉橋由美子が一番人気だったというのは驚き。この元版が刊行されたとき(高3だったか)とびつく思いで買いに行ったものだ。コーチャンフォーにも、ええい、ついでだ、と立ち寄る。ここでも文庫2冊。関川夏央『現代短歌 そのこころみ』菊池寛『半自叙伝 無名作家の日記』。関川は、日本近・現代史を、それぞれの時代の文芸表現の推移を点検することによって再構成したいと書いている(文庫版あとがき)。ここ数年の関川の書くものが変わってきていると思っていたが、そうした思惑があったのか。店に戻ってすぐ閉店。

| 徒然 | 01:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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八木義徳文学館

八木義徳の研究者で書誌をまとめられた土合弘光さんの「八木義徳書誌をめぐって」を八木義徳文学館のサイトで読む。大いに刺激を受ける。しばらく山口瞳の新たな文献探索には熱が冷めていた。「山口瞳通信 其の伍」(没後十年記年号)に、書誌補遺を発表して一息ついてしまった。土合さんの変わらぬ熱意に叩頭するのみ。最初の『心には北方の憂愁―八木義徳書誌』『港の文学館叢書第1巻 八木義徳書誌』そして『八木義徳全集第8巻』に収録された書誌の3種類を改めて見直す。書誌を作ることは膨大なエネルギーを必要とする。また、経済的にもかなりの出費をともなう。土合さんは、古書目録で『母子鎮魂』を見つけ迷わず数十万を費やしている。このサイトには土合さんの他にも読み応えのある作品がたくさんあるし、資料も充実している。八木義徳ファンばかりでなく、文学好きにはお奨めサイトだ。
アドレスは
http://www007.upp.so-net.ne.jp/ta-0405/top.htm

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引っ越し屋にはなれない

予報では荒れ模様だったが、空は晴れている。だが、街中は吹雪いているようだ。空が黒い雲に覆われている。ここはホントに札幌か。昨日の雪もどうもここだけだったみたいだし。午後から娘の荷物を運ぶ。5回ほど往復し7時に切り上げる。不器用さここでも露呈して、気持ちが暗くなる。予報では明日は本格的に荒れ模様で50〜60センチの積雪を予報している。ホンマかいな。午後から曇り気温も下がったものの一日穏やかだった。中野書店から目録が届く。200号記念として「お喋りカタログ」が付録でついている。カラー書影つきで1点1点注釈をいれているのだが、なかなかの才筆だ。勉強になるなあ。こちらは16ページ143点。ハヤカワ・ポケット・ミステリ1700冊が105万円もある。本冊は400ページ強で約2万冊の目録だ。製作費用はどのくらいなのだろう。送料も含めるとかなりの費用だよな。夜は目録読みで中島敦も中断。

| 徒然 | 02:43 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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文芸文庫の再版本が気になる

起きると積雪10センチほど。いつものように自宅を妻に任せて店舗へ急ぐ。日も差し暖かいのでジャンパーを脱いで雪かき。それでも汗をかく。妻に着替えを持ってきてもらう。昨日に続いて2階の整理。明日の定休日に引越しをするつもりなのだ。メリットデメリットあるが2軒の固定経費を抑えるためにはやむを得ない。商売というのは正直にやれば利益はでないものだ。偽装する気持ちがわかるなあ。だが、それがイヤでサラリーマンを辞めたのだから泣き言はいえない。午後から配達へ行く。帰途、中ノ島ブックオフに寄り、文庫3冊。戻るとネットで頼んだ本も届いていた。今月から講談社文芸文庫の品切れ本がリクエスト順に再版されるはずだが、もう出たのだろうか。朝刊の広告では文芸文庫の新刊3冊だけしか載ってなかった。

| 徒然 | 02:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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中島敦のイメージ一新

杉村が来るのは午後からだろうと、午前中に配達へ行くことにした直後、杉村から電話があり、今から向かうという。結局、中央図書館で待ち合わせすることにする。中島敦全集を借りだしてから杉村に電話してロビーで落ち合う。まず、昼メシを食おうということで、平岸のブックカフェ「開化」へ向かうが、見つからない。やむなく中ノ島の蕎麦屋へ行き、梅しそおろし蕎麦を注文。ここは野崎に教えてもらった店で、蕎麦がめっぽう旨い。『変奇館の主人』の出版祝いをここでやってもらった。杉村が興奮の面持ちで加藤眠柳の著作を国会図書館がデジタル化し、それをプリントアウトしたものを見せてくれる。ホントに凄い。便利になったよなとIT弱者の二人は感心しきり。まだ、デジタル化されている著作は少ないらしいが、いずれ家にいながらにして国会図書館の本を閲覧できるという訳だ。杉村が図書館で調べものの続きをしたいというので、図書館まで送る。仕方がない、本の整理は一人でやるしかない。店に戻って、本の整理。商品にならない本をダンボールに詰め、階下へ運ぶ。腰痛がひどく妻に手伝ってもらう(というか運搬はすべて妻にやってもらう)。娘に店番を頼み、夕方までかかってなんとか杉村本を片付ける。疲労困憊。夜、『中島敦』の続きを読む。今までのイメージが音をたてて崩れる。そうなのか。敦ちゃん、ごめんよ、いままで冷淡な態度をとってしまって。なんといっても、高校生のときは激動の政治の季節だったのだから。大学に入って、クラス討論会が終わったあと、雑談をしていたら、一人の級友から恥ずかしそうに、オレ、中島敦が好きなんだと打ち明けられたが、バカヤロウ、いまは中島敦を云々している場合かと、内心毒づいて無視したことを今頃になって恥ずかしく思い出す。

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中島敦に取りかかる

夏堀正元『風来の人―小説・高田保』(文春文庫)読了。高田保の風貌が鮮やかにイメージされる傑作だ。『ブラリひょうたん』もぱらぱら拾い読みしているが、高田保も面白い人物だなあ。それにしても夏堀がこうして高田について1冊書くほど惹かれたというのは意外な気がした。『渦の真空』から受けた印象では、高田のような人間は嫌うのだろうと思っていた。高田をみる夏堀の視線はどこまでも暖かく敬愛に満ちている。小川和祐の解説もいい。これは単行本が欲しい。参考文献が文庫にはないが単行本にはあるかもしれない。これでようやく森田誠吾の『中島敦』(文春文庫)にとりかかれる。加藤建亜さんに頼まれた以上、努力もしないまま断ることはできない。やるだけのことはやってそれでもダメなら謝ろう。中島敦は高校生のときに読んだことしかない。病弱で神経も繊細な秀才というイメージしかないのだが(それが手にしなかった理由だ)、まず、どういう来歴かを知っておこうという姑息な理由からだ。夜、杉村から電話がくる。いま、調べている加藤眠柳についてあれこれ聞く。明日、店に来るという。ちょうど良かった。杉村の本を整理しなければダメだったのだ。手伝ってもらおう。

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『リオ」読了

朝日新聞の夕刊1面のシリーズ・ニッポン人脈記を愛読している。いまは「わが町で本を出す」という地方出版人を追い続けているのだが、まったく知らない出版社もあり興味深い。そうしたところは地元史中心の資料的なものが多いのもやむを得ないのだろうな。でも、当然なのだろうが、みんな志が高いことに感心する。それがないとやっていけないのが地方出版なのだろうが。
桧佐さんのお奨め本、今野敏『リオ―警視庁強行犯係・樋口顕』読了。読みやすく面白いことは面白いが、それだけだな。新しいのは、ヒーローの樋口顕の人物設定がおよそヒーローらしくないところ。争いごとを嫌い、他人の自己評価を気にする性格として登場するのだ。どこにでもいそうなありふれた男が主人公というのはなかなかいいなと思った。ところが、この男、全共闘世代批判を繰り返し並べ立てる。それもステレオタイプなものばかりだから説得力がない。「遅れてきた青年」として、全共闘世代の後始末ばかりやってきたと被害者めいた怒りが根底にあるのは、今野敏と同じ年齢の設定だから、これは今野の思いなのだろう。それなら成る程と思わせる事実をあげて欲しい。

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齋藤十一はスゴイ編集者なんだ

待ちに待った『編集者齋藤十一』が届く。長崎の古本屋だった。長崎には一度だけ行ったことがあるが、時間の関係で古本屋は1軒も行けなかった。有名な虎寿司には2度行って2度とも店が閉まっていた。後で聞くといい魚が買えなかった日は店を開けないのだという。長崎には縁がうすいと思っていたが、こうしてネットで微かな縁が生まれた気がして嬉しくなる。早速読み始める。齋藤十一については、新潮社の天皇だとか暴君といった負のイメージしか知らなかった。97年の神戸の連続児童殺傷事件の犯人が14歳であったにも関わらず、その顔写真を「週刊新潮」と「フォーカス」に掲載して物議をかもしたのも齋藤十一の指示だったといわれ、ナンダ、要は売るためにはなんでもやる人間かと思っていた。だが、これを読むとどうもそれだけじゃないみたいだ。勿論、この本は7回忌の記念本、いわゆる饅頭本だから鵜呑みにはできないが、編集者としても菊池寛に匹敵する才能の持ち主だったようだ。「新潮」「週刊新潮」「芸術新潮」といった傾向の違う3種の雑誌を同時に束ねていただけでも超人的だ。小林秀雄との交友も隣近所といったものではない。いろいろな人が書いているが、面白くて次々と読んでしまう。今日は、モモの2歳の誕生日。鶏をオーブンで焼いてお祝いをする。ひところのわちゃくちゃぶりは影を潜め、善悪の判断もつくようになってきた。

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定休日

晴天だが寒い。今年の雪祭りは過去に必ずあった暖気で雪像が溶けだすという事態はなさそうだ。きのう、酔っ払ってメガネをぶつけてひしゃげてしまったので、富士眼鏡真駒内店へ行き調整してもらう。かなり強い衝撃でしたね、といわれる。そりゃ、そうだ、昨日は鼻の頭が真っ赤になっていたんだものな。アル中のオヤジの鼻だった。その後、川沿ブックオフへ行く。『徳川慶喜残照』(朝日文庫)『香港世界』(ちくま文庫)など4冊、いずれも105円。『徳川慶喜〜』はタイトルの頭に女聞き書きとあるのだが、こういう話は女性から聞きだす方が絶対面白い。日常の細々としたことは女性でないと気がつかないことが多い。夜は手羽先餃子を肴にビールをグビグビ飲りながらサッカー対タイ戦を見る。前半は強くなったといってもあのタイに1対1という互角の内容に不安を覚えたが、後半はまずまずで4対1と快勝。気分よくざるウドンで締めくくる。

| 徒然 | 15:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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桧佐さんのアドバイス

午前中は晴天だったが、午後から雪が降り始める。今日は雪祭り初日。街中はクルマでは行けないな、と思っていたら桜チョップスから注文があったんだっけ。明日は休みだから今日中に配達を終えてしまう。午後いっぱいかかったが、帰りがけに伊藤書店上野幌店に寄る。店内に入ると目の前に桧佐さんが立っていて、にこやかな笑顔で迎えてくれたので吃驚。ネットの古本屋を始めたんだってね、驚いたよと言われる。それからずっといろいろアドバイスをしてくれた。途中で事務所でコーヒーをご馳走してくれる。桧佐さんは最近今野敏に凝っているというので、お奨めの『リオ』(新潮文庫)を買う。5時半店に戻り、すぐ閉店の準備。

| 徒然 | 17:05 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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たくろう再演なるか

昨夜、モモの散歩のとき雪が降っていたが、朝起きると10センチほどの積雪になっていた。即ち、雪かきからスタート。珈琲だけ飲んで店へ行き、汗を流す。中島敦の会から来信。なんだろと見ると、加藤建亜さんも会員になっているもので、原稿の依頼だった。弱った。中島敦は教科書で読んだぐらいで何も知らないと一緒だ。さて、どうしよう。それにしても「無料玉稿を賜りたく」というのはいい表現だ。もっと前に知りたかった。夕方、永井浩(初代電脳番頭)くんから電話。1月に国立に行ってきたという。キャットフィッシュのマスオさんが札幌にある「たくろう」という酒場に行きたいと言ってましたよという。マスオさんは吉田拓郎の大ファンだ。夢一門でたくろうを歌い続けた一夜が懐かしい。実現するといいな。

| 徒然 | 17:03 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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電脳番頭夫妻来

午後から上り濱夫妻が遊びに来る。もっきりの店を任せられてから初めてだ。雪かきで腰痛用の湿布薬をお土産にくれる。最初の1週間は客の入りも悪く、どうなるかと心配になったが、ようやく、これならなんとかやっていけそうというところまで来たという。ビルの都合で夜は8時閉店になったり、まだまだ混乱もあるようだが、なんといってもまだオープンして3週間足らずだ。勝負はこれからだ。頑張って欲しい。

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『編集者齋藤十一』を注文する

姜尚中『在日』、面白いのだが、こちらが期待する内容ではなかった。自伝とうたっているが、小中高校時代の記述が全くない。その意味では期待はずれ。先日ネット注文した本が届き始める。今日は2冊。あちこち拾い読みする。買ってよかったと思うものだ。その勢いでもう1冊ネットで注文をする。『編集者齋藤十一』(齋藤美和編)。新潮社のカリスマ編集者で、山口瞳に『男性自身』のタイトルを押し付けた編集者だ。面白くなければどんな大家の作品でもボツにする豪腕編集者だった。山口瞳は齋藤十一に連載打ち切られないよう一生懸命に書き続けた。そして、齋藤をして、山口瞳は天才だと言わしめたと治子夫人の『瞳さんと』の冒頭にある。ようやく見つかった。早く読みたい。昨日の新年会の写真をNさんが送ってくれる。見ているだけで愉しくなる。今日はやはり東京で小玉武さんの講演会がある日だ。聴きに行けないのがとても無念だ。

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山口瞳の会」東京支部新年会

晩飯を食べ終った後、ソファで仮眠をとるのが日課になってしまった。ビールには催眠効果もあるのかやたらと眠くなる。テレビを見ながら気がついたらぐっすり寝こんでいる。時間そのものは30分から1時間弱程度のものだが、随分体がラクになる。まあ、いつも午前3時過ぎに寝て起きるのが8時半から9時だから慢性睡眠不足ではあるのだが。
今日は「山口瞳の会」東京支部主催の新年会を神田明神下の「左々舎」で行われている。関西からの参加者2名もいて、総勢9名だという。群馬・山田屋@浦和さん(掲示板のHN)の頑張りで昨年の草臥忌(山口瞳氏の忌名)も有志で開催してくれている(於・国立繁寿司)。夜の9時すぎ、新年会で盛り上がっているなか電話をくれた。起きぬけで頭がぼんやりとしていたが、元気のいい会員の方の声で目が覚める。一人一人電話に出てくれる。懐かしく嬉しい電話だった。朝日新聞の記事で入会希望のメールをくれた方も参加してくれていて吃驚するやら嬉しいやら。本当にまだまだ「山口瞳は終わらない」ぞ。

| 徒然 | 16:59 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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