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辻征夫の小説を読む

近頃、カラスがやけにうるさいし、数も多い。

モモの散歩をすると歩道にはカラスの糞が点々と落ちている。電信柱周辺は真っ白だ。夕方になると電線にずらっと整列するので数えると32羽もいた。そうして一斉に飛び立って山へ帰っていく。あの中に春先、畑を見回っていたゴンベもいるのだろうか。

辻征夫の「黒い塀」は冒頭から色川武大の名前がでてきてちょっと驚いた。しかも、色川が小説に書いている居酒屋は「ぼく」がよく行っていた同じ店ではないか、と書いている。色川の小説は「風と灯とけむりたち」というのだが、はて、と記憶がない。どこの短篇集にはいってるのか、手持ちの本を探すも見つからない。「ぼく」は文庫版のちくま日本文学『色川武大』で読んだと書いてあるが、生憎この全集は持っていない。

やむなく図書館で借りてきた。巻末に「風と灯とけむりたち」は『引越貧乏』(‘89・7刊)収録作品をテキストに使用したとあり、そうか、けっこう遅い時期の作品だったのか(因みに色川は同年4月没)。『無職無宿虫の息』『花のさかりは地下道で』あたりの作品かと思っていた。

『引越貧乏』は持っているはずだが、ここは辻征夫とおなじようにちくま日本文学で読むべきだろうと借りてきた。「風と灯とけむりたち」を読んでから、「黒い塀」を読む。

こういうこともあるのだな。色川武大と辻征夫は10歳の年齢差だから十分あり得る話だ。

そうか、“菊代”を巡ってふたりは兄弟だったのか、などと下世話なことを思ったりしたが、辻征夫がこんな小説を書いているとは思ってなかったから、なかなかやるなと感心した。でも、辻征夫はけっこうウソ吐きだからな、簡単に信用するわけにはいかないぞ。
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