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『手紙の発想」と『暗視の中を疾走する朝』

きのう、めい展さんが、例の『手紙の発想』を持って来てくれた。

これは文理書院ドリーム出版のセンスシリーズ全10巻の第4巻『手紙の発想』ということになる。そうだったのか。このシリーズの責任編集者は、吉行淳之介、本明寛、福田善之、安野光雅、林光の5人。

全体が4つのパートになっていて、最初のパートが「手紙の構え」で、手紙の実践編となるもの。テーマ別に作家詩人に「一編の短篇小説を書き下ろすエネルギーを傾倒して、人間と状況の具体性に富んだ、本格的な手紙を書いていただいた」とある。ここに川崎彰彦も2篇の「手紙」を担当しているのだが、これはやはり書下ろしだろう。

この1巻だけをみてもなかなか面白く充実した内容になっている。これならもっと古書店にあってもいいように思うが、全10巻の揃いものという点がネックになったのか。安野光雅の装丁はさすがにこのころからセンスはいい。

この4巻の定価をみると590円。1967年当時ならどうなのだろう。『値段の風俗史』(朝日文庫)を参考にしてみると、週刊誌は67年なら60円とある。いまは税込で400円ぐらいか。ほぼ6倍強とみて590円なら3600円ほどだろうか。う~ん、どうもこのオネダンが問題だったようだ。このあたりが図書館にもキラワれた原因か。

清水昶『暗視の中を疾走する朝』を二度三度と読む。黙読のあと音読する。収められた詩は9篇。手書き詩集と聞いていたが、4篇はタイプ印刷なので不思議に思っていたが、発表した同人誌がタイプ印刷だったものはそのまま貼り付けて印刷したらしい。限定30部で頒価千円となっている。15部とばかり思っていたが、倍も印刷したのか。頒価千円は冗談だろう。『手紙の発想』の伝で計算すると8千円になってしまう(詩集刊行は1964年)。

佐々木幹郎と田村雅之が書いた「栞」もいい。黒の保護袋も泣かせる。刺激され、詩集のあとは「白鯨」と「磁場」をパラパラ読んでしまう。この時代は詩が元気だった。
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