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一頁のなかの劇場

今年初めて買った本は、中山信如の『一頁のなかの劇場』(稲垣書店刊)である。年末に届いた古書通信のメールでこの本の刊行を知った。非売品であるが、ごく少部数だけ販売するとあったのだ。これでまず、オッと思ったのだが、この書名が頭の中にかすかに記憶があった。中山さん自身がどこかにこの本について書いた文章があったはずと思い、それを探した。中山さんには2冊の著書があるが、最初の本は『古本屋「シネブック」漫歩』だから、これではないだろう。となれば2冊目の『古本屋おやじ』(ちくま文庫)だろうと、これを探したのだが、いつものことだが、これが見つからない。

文庫はあちらこちらに置いているので探すのに時間がかかる。こんなことしている間に「少部数販売」なんだから売り切れてしまうかもしれないと、すぐ購入希望のメールをだした。次の日に、書籍代+送料を送金せよと返信がきたが、これが結構高い本だった。時節柄、忘年会と称する呑み会続きで、4500円ほどの出費は応えたが、仕方ない、と思いつつ、年明け早々に支払いを済ませた。まもなく本が届いたのだが、これがまたカッコのいい本なのでうれしかった。

この本にはー「日本古書通信」誌上映画文献資料目録全107回集成という長いサブタイトルがついていて、いままでの中山さんが、というより古書店「稲垣書店」が古書通信に載せた目録全107回を集成し、その結果ー注文がどれだけあったかなどをこと細かに公開し検証したもの。例えば、記念すべき第1回は1982年(昭和57)6月号だが、、掲載点数:82点 売価総額:1051300円 注文人数:17(問合せのみー5) 注文点数:29 売上金額:230600円 重複点数:2 まだ項目があるが省略。これに中山自身のコメントが添えられているわけだ。これが面白い。

どうしてこんな面白い本が非売品なんだろうと思っていたら、あとがきにあたる「付記」を読んで氷塊した。なんと、この本は、古書通信の目録に注文いただいたお客さん370余名の御礼として献呈本だったというのだ。巻末にこの献呈りすとなる「お客様一覧」が付されている。中山さんはスゴイ人だ。オレは中山さんのファンであるが、映画文献には縁がないから当然リストにはない。『古本屋おやじ』はついに見つからなかったが、この本の巻頭に「一頁のなかの劇場―目録商売十余年」として再録されていた。やはりちくま文庫に収録されたものだった。
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