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 武藤康史『水夢抄』(私家版)

朝、父から電話あり、午前中に墓参に行く。兄も参加。姉は円山周辺は大渋滞なので連休明けに行くと不参。明日が母の命日なのだが、雨の予報で急遽今日となった。下の娘に店番を頼む。墓地は山に囲まれた場所にあるせいか風もなく穏やか。他に墓参に来ている人も少なくモモは大喜びで走り回る。ドッグラン状態。今年は雪解けが早かったから来る人はすでに来たのだろう。藤野の蕎麦屋「関谷」で蕎麦を食い解散。店に戻りコーヒーを飲んで配達へ行く。帰り道、また中ノ島BOへ。連休だから何かやっているだろうとの読みだったが、やはり単行本全品250円セール。なんだ、ものによっては27日の20%オフより安いじゃん。腰を入れて単行本をチェック。3冊買う。夜、家に戻ると津田京一郎さんからメール便が届いていた。開けてみると武藤康史『水夢抄』が出てきて吃驚する。しかもきちんと表紙をつけ和本仕立てに綴じた、見事な私家本になっている。店主日記に武藤康史を賞賛していたので参考に、と添え状に書いてある。『文学鶴亀』には安藤美保という歌人について書かれた文章がいくつも収録されている。この本で初めて安藤美保を知ったのだが、そこで紹介されている歌は清冽で柔らかな抒情が印象的だった。この『水夢抄』は安藤美保の日記を紹介しながら武藤が注やコメントを加えたもの。雑誌「短歌往来」(ながらみ書房)に6年にわたって連載されたもので、当然本には入っていない。津田さんはこの間紹介した「qfwfqの水に流して」のHさんからこの連載を教えてもらい、日本現代詩歌文学館に全篇の複写を依頼したという。さすが「板倉鞆音捜索」(「spin」02号)の著者らしい徹底振りだ。その上でこうして津田さん自身が表紙を作り和本仕立てに仕上げたのだろう。嬉しくてビールを開ける。鶏の水炊きが晩飯だったからビールが進む。夜になってから雨が降り出す。いいお湿りだが、モモの散歩には難儀する。

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